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Case study導入事例

設備BIM事例

設備検証とBIM
マネジメント会議支援

基本設計から実施設計の間の期間や施工の早い段階で、意匠モデルと構造モデルと設備モデルを統合させることは、分野間の不整合の解決に大きな効果があることが確認されています。サブコンでの設備工事管理の経験と、事務所ビル・工場・病院など様々な用途の設備施工図を作成してきた経験を活かして設備モデルを作成します。BIMモデル合意では、関係者間で合意された内容を反映するので施工図・製作図作成の手戻りがなく、図面作成期間を短縮できます。

外壁貫通では、梁貫通なのか梁下なのか、外壁材の貫通可能位置や目地を確認しながら外壁見え掛かりの位置を決定します。BIMモデルで合意した設備モデルから鉄骨スリーブ図を作成していきます。鉄骨スリーブを早期に決定する事は、工期・コストの面で大変重要な事です。設計者さんと施工関係者さんとの意識を共有し、設備モデルを軸としたBIMマネジメント会議を支援します。

設備施工図

設備施工図は設計図の詳細図面であり、実際に現場で施工する為の情報が盛り込まれた図面になります。構造体に干渉しない、通ってはいけない所に通ってない、空調・衛生・電気設備、別途設備と干渉しないなどは最低限のことであり、メンテナンススペースは確保されているか?法的な基準に適合しているか?施工のし易さやコストバランスを入れ込んだ設備施工図を作成することが大切です。

また『Rebro』で施工図を作成するので、平面図、断面図のダクト・配管、機器・器具、寸法が連動して動くのは勿論のこと、全てに情報を与えて作図するので最終的な維持管理モデルのベースモデルになるようにしています。現場にこだわり、現場が好きになり、良いものを作りたい気持ちは現場管理の皆様の「想い」だと思います。現場管理者さんの負担を減らせるように考え、職人さんの作業がし易い設備施工図を作っています。

点群撮影からの3Dモデル化

点群撮影はFAROを使用。一度の撮影で、天地も含め360度全域の撮影が可能です。撮影ポイントを増やすことで広範囲の点群化が可能ですが、死角のない撮影のためには、きめ細かく足でかせぐように、多点撮影が必要です。撮影後のデータはノイズも多いのでノイズ除去の1次処理を行います。点群からの3Dモデリングは一部自動変換(メッシュ化)も可能ですが、設備図面では実用レベルではなく、オペレータのトレースが必要です。

高解像度で撮影されたデータでは、3Dモデリング時には扱いづらく、CloudCompare(点群編集フリーソフト)で間引きを行います。間引きにより、軽快なオペレーションになると共に、霧が晴れたようにオブジェクトの輪郭やエッジが見えてきます。点群からの3Dモデリングはとても地道な作業ですが、設備図面のベースとして、クオリティーの底上げに大きく寄与します。

施工ステップ図

既存建物を改修する場合、現況図がなかったり、図面があっても最新の状況が反映されていなかったり、改修工事の設計図自体が不充分なまま施工に引き継がれるケースがあります。現地調査で一つ一つの設備配管やダクト、機器や電気ラックを採寸、搬入計画、熱源切替計画、工場を動かしながらでの施工計画など様々な問題をクリヤ―にして施工にとりかかる必要があります。「現場力」を支える技術・技能の継承が思うように進まない中、経験豊富な監督さんや熟練した職人さんは減っています。

品質管理・工程管理・コスト管理・安全管理の為に、設備施工ステップをBIMで作成し、見える化によるBIMモデルで、お施主様・設計監理者さん・施工関係者さんが「BIMによる作業手順書」を共有して工事を進めることはとても大事なことであると思います。iotやBIMを使った技術提案の1つにもなることだと考えます。

3D総合図

意匠モデル・構造モデル・設備モデルの情報を一元管理して3Dによる見える化での3D総合図を作成し、関係者間との調整、合意形成を図ります。従来は2次元での壁床総合図・天井総合図・部分的な展開図・凡例を組み合わせて、多くの時間をかけ総合図単体の図面を作成していました。3D総合図は2次元での表現そのままで壁床・天井・展開総合図があり、プラスアルファで2次元と連動した3次元BIMモデルが加わるイメージになります。

別図面で総合図を作成する訳ではなく、設備モデル(設備施工図)と一体となった3D総合図になり、全てを連動させた状態で1つのBIMモデルとなるよう組み立てます。2Dの総合図で理解できる人は建築に携わっている人達だと思います。お施主様との打合せで見る物が3Dになれば理解も早く総合図打合せの時間が大幅に短縮されます。ビューワソフトやiPadで共有すれば、持ち帰って確認していただくことも可能になります。

維持管理モデル作成

設計から施工・維持管理にわたる各段階においてBIM モデルを活用することにより、事業の円滑かつ効率的な実施や、品質の確保及び生産性の向上を実現するため、BIMを活用した試行・調査・検証をおこなっています。設備モデルや設備施工図の段階も維持管理を視野に入れたモデルの作り込みをしています。維持管理モデルについてはRebroとExcelの相互データー連携の機能を使います。

進捗管理、機器搬入管理、出来高工程管理等、施工中での管理。竣工後の管理は保全情報の検索、空調・給水・照明・電気盤の系統表示、点検・修理履歴の管理、故障・修繕箇所の進捗記録管理、什器・備品の管理などをおこなっています。BIM化機器の用途分類、階層を持った系統管理などBIMモデルをそのままデータベースとして活用するファシリティ マネジメントシステムの構築をおこなっています。

VRとアニメーション作成

ArchiCAD、Revit等で作成した建築モデルとRebroで作成した設備モデルをアンリアルエンジンで統合します。アンリアルエンジンはゲーム開発用エンジンですが、建築、自動車業界でのビジュアライズ、映画・テレビ番組の作成、トレーニング等様々な分野で活用されています。アンリアルエンジンのリアルタイム性を活かし、早い段階での問題点の抽出やプロジェクト関係者様へのイメージ共有に役立てています。

ビュジアルクオリティーの高いVRを作成する場合、ゲーム制作並みのテクニックや高度なローポリ化が必要になってきますが、アンリアルエンジンの進化と共に、お仕事をお受けするたびに、バージョンアップさせてまいりました。建築ビジュアライズ作成時には、建築データだけにとらわれず、イマジネーションの世界を大胆に取り込んでまいりました。私たちは『できること』のその先へ。を挑み続けたいと思っています。

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